彼の歩んできた道のりは、日本のポピュラー音楽史そのものと言っても過言ではない。1970年代末、ドラマ『3年B組金八先生』への出演をきっかけに、田原俊彦、近藤真彦とともに「たのきんトリオ」として一世を風靡。当時のジャニーズ事務所を代表するトップアイドルとして若者の熱狂を一身に集めた。しかし、彼の情熱が向かっていたのは、アイドルとしての煌びやかなスポットライトの先にある「弦の音」だった。
アイドル人気の絶頂期を経て、1983年には自らバンド「The Good-Bye」を結成。本格的なロックミュージックへと舵を切り、ソングライター兼ギタリストとしての才能を開花させた。アイドルという枠組みを超え、泥臭いライブハウス回りとスタジオワークを通じて自らの腕を磨き続けた姿勢は、当時の音楽業界でも異色の存在感を放っていた。