「適切な濃度の塩水なら体内に吸収されずそのまま通り抜けるため安全だ」という主張がネット上で散見されるが、ここには重大な落とし穴が存在する。
人間の体液とほぼ等しい浸透圧を持つのは、塩分濃度約0.9%の「生理食塩水」だ。これは1リットルの水に対して食塩およそ9グラムを溶かした状態に相当する。ところが、SNS上で推奨されている自作レシピを見ると、大さじ1〜2杯(約15〜30グラム)もの過剰な食塩を投入させるケースが目立つ。これは生理食塩水の2倍から3倍を超える危険な高濃度だ。これほど濃い塩水を短時間で流し込めば、下痢を引き起こすだけでなく、一部の大量なナトリウムが急速に血液中へ吸収され、体内の電解質バランスを短時間で破壊してしまう。