潮井水源の歴史を紐解く上で欠かせないのが、阿蘇開拓の祖として広く信仰を集める健磐龍命にまつわる伝承だ。古くからこの地は、神々が旅の途中に休息を取り、喉を潤した聖地として大切に語り継がれてきた。水源のすぐ傍らにひっそりと鎮座する潮井神社は、樹齢を重ねた巨木たちに見守られ、独特の重厚な空気を醸し出している。
社殿へと続く参道を歩むと、鳥居をくぐった瞬間に空気が一変する感覚を覚える。絶え間なく湧き出る水は生命の源泉そのものであり、参拝者からは屈指のパワースポットとして深く尊ばれているのだ。地域の住民の手で今も大切に掃き清められている境内の清々しさは、古代から続く信仰の息吹をそのまま現代に伝えている。