事故現場で最も激しい損傷を受けていたのは、車列の先頭と中央に位置していた大型商用車(大型トラック・トレーラー)と、その間に挟み込まれる形となった普通乗用車だった。警察庁交通局高速道路交通警察隊の現場鑑識によると、先行していた大型ウイング車のリヤバンパー部分に、後続のミニバンが激しく潜り込んだ状態で見つかったという。
キャビン部分が原形をとどめないほど大破した車両は、近年普及が進むスライドドア採用のファミリー向けミニバンとみられる。さらにその後方からは、別の大型商用車(大型トラック・トレーラー)が追突した痕跡が確認されており、車両前頭部がくの字に押し潰されていた。新名神高速道路の設計速度の高さが、衝突時の衝撃エネルギーを極限まで跳ね上げたことは明白だ。
現場ではエアバッグの火薬臭と冷却水の独特な臭気が立ち込め、レスキュー隊が油圧カッターを用いてフレームを切断しながら搭乗者の救出を試みる緊迫した時間が続いた。巻き込まれた車種ごとの剛性差が、被害の大きさに直結したとみられている。