彼のアクターとしての評価を決定づけた大きな契機といえば、Netflixオリジナルシリーズ『極悪女王』での名演が記憶に新しい。80年代の女子プロレス狂乱の時代を描いた同作において、過酷なエンタメ業界に生きる市井の人物を熱演。お笑い・コメディの世界で培った人間の悲喜劇に対する深い観察眼が、あの鋭くも切ない演技へ昇華されていた。
画面に登場するだけで醸し出されるリアルな生活感と生々しい人間味は、世界中の海外視聴者をも唸らせた。コメディアン特有の間合いの取り方が、シリアスなドラマ展開において絶妙なスパイスとして機能することを見事に証明してみせたのだ。