永田町に激震が走った最大の理由は、妻・和子氏が後援会関係者らに送付したとされる手紙の存在だった。かつて幹事長として一世を風靡し、政界再編を主導した男の足元で、最も信頼すべきパートナーからの強いメッセージが発せられたのだ。長年連れ添った夫婦の間に生じた亀裂は、もはや修復不可能なレベルに達していた。
報道直後から、政界関係者や主要メディアは事実関係の確認に追われた。関係者の間で交わされた文脈に浮き彫りとなったのは、夫婦間の個人的な葛藤だけではない。政治家としての小沢氏に対する厳しい眼差し、そして東日本大震災の発生直後における言動への深い落胆が綴られていたとされる。衝撃的な事態は、それまでの「強靭な指導者」というイメージに一石を投じ、人間・小沢一郎の複雑な舞台裏を世に晒す結果となった。