狂犬のような尖りを見せていた青年期を経て、彼はどのようにして「国民的司会者」へと変貌を遂げたのか。その答えは、彼が長年大切にしてきた人間対話のスタイルにある。
NHKで長年放送されている『鶴瓶の家族に乾杯』では、台本なしで全国の町を訪れ、一般の人々の懐へ一瞬で飛び込んでいく。また、トーク番組『A-Studio』では、ゲストの身内や友人に自ら事前取材を行い、相手の真実を引き出す唯一無二のインタビュアーとしての才能を発揮している。若い頃に培った人間観察力と破天荒な度胸が、歳月を経て深い包容力へと昇華したのだ。