2010年の『笑点』を語る上で最大のトピックは、間違いなく三遊亭楽太郎さんの「6代目三遊亭円楽」襲名です。2009年10月29日に番組の象徴であった5代目三遊亭円楽師匠が逝去。その直後となる2010年2月28日放送回をもって33年間親しまれた「楽太郎」の名に別れを告げ、翌週の2010年3月7日放送回で大々的な襲名披露が行われました。
三遊亭楽太郎 円楽襲名 経緯の裏には、重厚な落語界の看板を背負う重圧と、バラエティ番組としての親しみやすさを両立させる覚悟がありました。襲名披露口上では、桂歌丸司会時代ならではの温かくも厳しいエールが飛び交い、大喜利メンバー全員が師匠への敬意と新たな船出を祝福。紫の着物はそのままに、「腹黒」と称された知性派キャラをあえて崩さず、偉大な名跡を番組内でいじり倒すことで、重圧を極上の笑いへと昇華させたのです。