連載終了から30年以上が経過した2015年、宝島社から復刻版コミックス『このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉』が刊行されたことで状況は一変します。SNSを中心に「酷すぎる埼玉ディスが面白すぎる」と爆発的な話題を呼び、発行部数は累計数十万部を超える大ヒットを記録しました。
この異例のブームに目をつけたフジテレビの武内英樹監督陣によって実写映画化が企画され、GACKT氏や二階堂ふみ氏をはじめとする豪華キャスト陣の怪演によって2019年に劇場公開。興行収入37.6億円を記録する社会現象となりました。
原作漫画と映画の決定的な違いは、「未完の物語の結末」と「現代パートの構造」にあります。わずか3話で終わっていた原作に対し、映画版では東京・埼玉・千葉の三つ巴の戦いや埼玉解放戦線の壮大なドラマがオリジナルで追加され、さらにラジオ中継を聞く現代の埼玉県民家族の物語を交差させることで、極上のエンターテインメントへと昇華させたのです。