二人の足跡を語る上で欠かせないのが、それぞれの代表作となったNHK連続テレビ小説の存在だ。国仲涼子は2001年の『ちゅらさん』でヒロイン・古波蔵恵里を演じ、日本中に爽やかな感動と笑顔を届けた。沖縄の風土を体現するような柔らかな透明感と、芯の強いヒューマンドラマを支える確かな演技力は、今なお色あせない。
一方、向井理の名を一躍全国区に押し上げたのが2010年の『ゲゲゲの女房』である。不器用ながら情熱を燃やす漫画家・水木しげるをモデルとした役柄を熱演し、知的で陰影のある演技が高く評価された。朝ドラという国民的プラットフォームで日本中の朝を彩った二人が結ばれたことは、日本のテレビドラマの歴史においても象徴的な出来事といえる。