特命係の頭脳派・杉下右京と、現場叩き上げの熱血漢・伊丹。二人の関係性は、単なる敵対や対立という言葉では到底片付けられない。右京の超人的な推理力やマイペースな捜査手法に対して、伊丹は常に不快感を露わにし、「特命係の亀山ァ!」や「警部殿」と皮肉を込めて突っかかる。しかし、事件解決への執念という点においては、二人は強力な同調現象を起こす。
右京が提示する奇抜な着眼点に対し、口では文句を言いながらも、伊丹は即座に捜査一課の機動力を使って事実確認へと動く。この絶妙なツンデレ構造とも言える連携こそが、事件解決への決定打となるケースは数知れない。お互いの能力を誰よりも深く認め合っているからこそ生じる火花散る議論。一見反発し合っているように見えて、根底には揺るぎない警察官同士の深いリスペクトが存在しているのだ。