テレビから完全に身を引いた細木数子は、公の場からフェードアウトしたものの、水面下で極めて綿密な「事業継承と終活」を進めていました。その中心にいたのが、現在の六星占術の継承者である細木かおりです。
細木かおりは、もともと細木数子の実妹の長女(姪)にあたる人物でした。数子は幼少期からかおりを深く可愛がり、後継者候補として手元に置いて育ててきました。そして2014年頃から本格的に鑑定の現場に同行させ、2016年には正式に養子縁組を結んで法的な「母娘」の関係を構築。六星占術の登録商標や版権、関連会社「薫白桃(くんぺいとう)」の経営権を段階的にかおりへと委譲していったのです。
この緻密な生前準備が最も功を奏したのが、細木数子の遺産相続を巡るプロセスでした。彼女が全盛期に築いた財産は、東京・神楽坂の豪邸、京都の広大な寺院・別邸群、そして国内外に保有する不動産や著作権など、総額で数百億円に上ると報じられていました。通常であれば骨肉の争いになりかねない巨額遺産ですが、養子縁組と生前の資産管理会社の整理により、親族間の泥沼のトラブルを起こすことなく、かおりへの円滑な一本化が実現しました。
晩年の数子は、京都の邸宅で穏やかな隠居生活を送り、愛孫たちと過ごす時間を大切にしていたと伝えられています。そして2026年11月8日、細木数子は東京都内の自宅で呼吸不全のため83歳で逝去しました。死の直前までかおりをはじめとする家族に見守られ、かつてテレビ画面で吠え猛っていた「魔女」の面影とはかけ離れた、安らかな旅立ちであったと報じられています。