近代物理学の歩みは、固定概念を打破し続けた革命の歴史そのものだ。アインシュタインによる相対性理論の構築、そして日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹が切り拓いた素粒子論の道。彼らが命を削って挑んだのは、目に見える現象の裏側に潜む「見えない力学」の探求であった。
理論物理学の系譜を引き継ぎながら、さらにその限界を突破しようとする試み。量子力学の極限状態において、微小な粒子はもはや独立した物質として存在し得ない。時空を超えた相関関係、場のゆらぎ、そして物質化のプロセス。理論が精密になればなるほど、導き出される結論は幻想的でありながら、圧倒的なリアリティを持って迫ってくる。