屋外のフレッシュな大気中における二酸化炭素濃度は、およそ410〜420ppm程度で推移している。しかし、高気密な現代のオフィスビルや会議室では、わずか数人の人間が1時間滞在するだけで、この数値はあっという間に1,500ppmから2,000ppm超へと跳ね上がる。
これまで「二酸化炭素は高濃度にならない限り人体に害はない」というのが従来の定説だった。だが最新の生理学アプローチは、その常識を根底から覆す。1,000ppmを超えた段階で自律神経のバランスが揺らぎ始め、脳内の血流変化に伴い猛烈な眠気と倦怠感が引き起こされる。気合不足ではなく、物理的な空気に脳が毒されている状態と言える。