宮崎県西諸県郡高原町に位置する霧島東神社は、第十代崇神天皇の御代に創建されたと伝わる古社です。霧島山を取り巻く山岳信仰の拠点として、平安時代中期に性空上人(しょうくうしょうにん)が整備した「霧島六社権現」の一角を担い、東の拠点として「東権現」の別名で崇敬を集めてきました。
主祭神には国生みの神である伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)を祀り、配祀神として天照皇大神をはじめとする錚々たる神々が名を連ねます。社殿が鎮座する標高約500メートルの境内からは、太古の噴火で形成された周囲約4キロメートル、水深約103メートルの火口湖「御池」を一望でき、原生林の放つ濃密な霊気と静寂が訪れる者を包み込みます。
特筆すべきは、高千穂峰の山頂に突き刺さる神代の遺物「天逆鉾」が、元来はこの霧島東神社の神宝(飛び地境内)として奉斎されている点です。天孫降臨神話の息づく宮崎県高原町のパワースポット群の中でも、圧倒的な格式と神威を放ち続けています。