ファンの間で『Can do! Can go!』が単なる人気曲を超え、「Jr.国歌」と呼ばれるようになった背景には、1990年代後半に巻き起こったジャニーズJr.黄金期の社会現象が存在します。その決定的な契機となったのが、1998年4月からテレビ朝日系列で放送を開始したバラエティ番組『8時だJ』の主題歌への起用でした。
当時、毎週水曜日の夜8時になると、全国の小中高生がテレビの前に釘付けになりました。番組のオープニングを飾ったのが、総勢数十名から100名近くに及ぶJr.たちが放つ一糸乱れぬ群舞です。その中央で圧倒的なカリスマ性を放っていたのが、滝沢秀明のJr.時代を象徴する姿でした。脇を固めた今井翼、嵐のメンバー(櫻井翔、二宮和也、相葉雅紀、松本潤、大野智)、関ジャニ∞の主要メンバー、山下智久、生田斗真といった錚々たる顔ぶれが、この1曲のために全エネルギーを注ぎ込んでいたのです。
当時の特番インタビューや手記において、歴代タレントたちは「イントロが鳴った瞬間に背筋が伸びる」「この曲で前列に立てるかどうかが当時のすべてだった」と口を揃えています。ステージ上の立ち位置やカメラ割りによって自らの序列が可視化されるシビアな現場において、この楽曲は単なるポップソングではなく、自らの存在証明を懸けた「誓いの旋律」でした。こうしてジャニーズJr.黄金期の名曲としてファンの深層心理に刻み込まれ、誰もが認める「国歌」の称号を得るに至ったのです。