どれだけ技術が進化し、マニュアルが整備されても、それを運用するのは人間である。事故の記憶が風化することは、新たな事故へのカウントダウンを意味する。東京ドームシティでは、新入社員やアルバイトスタッフへの研修において、当時の事故の経緯と教訓を伝えるプログラムが今なお継続されている。
一方で、私たち利用者側にも意識の改革が求められる。「ルールを守る」という当たり前の行動が、自らの命を守る最後の砦になるからだ。ポケットの中身を空にする、正しい姿勢で乗車する、体調が悪いときは利用を控える。これらは決して面倒な規則ではなく、安全という無形の価値を支えるための共同作業なのだ。