手軽に網戸の穴を塞げる補修シートですが、購入者のレビューを見ると「数日でめくれた」「強風の翌日に落ちていた」という不満が一定数存在します。専門業者や建材メーカーへの取材によると、シート自体の粘着力不足以上に、施工環境と下地処理の不備が剥離の直接的な引き金になっています。
網戸は屋外からの土埃、排気ガス、室内からの油煙や皮脂汚れに常に晒されています。目に見えない微粒子が網目に付着したままシールを貼っても、粘着剤が網の繊維に直接密着せず、埃の層に乗っているだけの状態になります。その結果、網戸を開閉する際の振動や突風の風圧によって端から空気や水分が侵入し、剥がれ落ちてしまうのです。
屋外と屋内の寒暖差や直射日光による紫外線劣化も見逃せません。特に安価なアクリル系粘着剤は、夏の強い日差しで熱を持つと柔らかくなり、雨水を受けることで粘着成分が加水分解を起こしやすくなります。屋外側から受ける強烈な環境負荷を計算に入れずに貼ってしまうことが、短命に終わる根本的な要因です。