日本が半世紀近く推進してきた核燃料サイクルプロジェクトは、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを回収し、それを高速増殖炉などで再利用することで「国産資源」化を目指す夢の構想だった。しかし、高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉によって、そのシナリオは根本から破綻している。
現在、回収されたプルトニウムは既存の軽水炉でMOX燃料として消費する「プルサーマル計画」に頼らざるを得ないが、全国で稼働する原発の数は限られている。消費ペースをはるかに上回るペースでプルトニウムが蓄積・保管される事態になれば、国際的な核不拡散の観点からも厳しい批判に晒される。サイクルという言葉とは裏腹に、実態は「行き止まりの回廊」に入り込んでいるのが現実である。