ハードウェア中心の時代から、楽曲がクラウド上に無制限に存在するサブスクリプションの時代へ。現在、Apple MusicやSpotifyが提供する数億曲規模のライブラリは、一見すると専用プレーヤーの存在意義を奪ったように思える。
しかし、画面をスワイプして楽曲を探し、パーソナライズされたプレイリストに浸る体験の原型は、すべてiPodの操作性やウォークマンがもたらした「パーソナルなリスニング空間」の延長線上にある。ハードウェアの形状が変わっても、人間と音楽を1対1でつなぐ設計思想は色褪せることなく脈打っている。