一方で、誤った飲み方によって体調を崩すリスクも厳然として存在します。最も頻発しているトラブルが、強い酸性刺激による胃粘膜へのダメージです。
リンゴ酢のpH値は一般的に2〜3程度と、胃酸に匹敵する強酸性を示します。そのため、完全な空腹状態の胃に流し込むと、胃壁が過敏に反応し、激しい胃痛や胸やけを引き起こす恐れがあります。これが胃痛副作用注意点の最たるものです。必ず食事の直前、あるいは食事中に少しずつ摂取し、胃に固形物が存在する状態で流し込むことが鉄則となります。
また、盲点となりやすいのが「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。酢酸が歯の表面にあるエナメル質を一時的に軟化させるため、飲んだ直後に歯磨きをすると歯を傷める恐れがあります。飲用後は必ず水で口をゆすぐか、ストローを使って奥歯の奥に直接届くように飲む工夫が欠かせません。
さらに「リンゴ酢ならどれでも良い」という誤解も横行しています。スーパーの棚には「リンゴ酢ドリンク」として果糖ぶどう糖液糖や人工甘味料を大量に配合した清涼飲料水が並んでいます。これを選んでしまえば、糖質過剰で血糖値を跳ね上げ、内臓脂肪を蓄積させる逆効果にしかなりません。原材料表示を確認し、原材料が純粋なリンゴ果汁のみの「純リンゴ酢」を選ぶことが絶対の前提条件です。