鬼滅の刃の大きな特徴は、主人公たちと敵対する鬼側にも緻密な過去と人間ドラマが描かれている点です。十二鬼月の人気キャラクターたちも、敵役でありながら高い順位を獲得しています。
- 上弦の参・猗窩座(第2回:第17位 / 1,982票):強さのみを追い求める冷酷な鬼でありながら、人間時代(狛治)の悲恋と、大切な者を守れなかった絶望の過去が明かされ、読者からの同情と支持を一気に集めました。
- 上弦の壱・黒死牟:始まりの呼吸の剣士・継国縁壱の実兄でありながら、弟の天賦の才能に対する激しい嫉妬と劣等感から鬼へと身を堕とした、業の深いキャラクター造形が考察層から高く評価されています。
- 上弦の弐・童磨:感情を一切持たず、他者を救済と称して喰らう純粋な狂気が、しのぶやカナヲとの因縁と相まって強烈なインパクトを残しました。
- 下弦の伍・累:偽りの家族を求め続けた悲哀が、アニメ第19話の映像美とともに初期の鬼滅人気を爆発させる契機となりました。
鬼たちの過去が単なる言い訳としてではなく、「一歩間違えれば炭治郎たちもこうなっていたかもしれない」という合わせ鏡の存在として描かれていることが、敵サイドのキャラクターが単なる悪役を超えて愛される理由です。