日本中が固唾をのんで見守った世紀の決戦。しかし大会直前のタイミングで、中継を予定していたフジテレビジョンが突然の放送見送りを発表した。事態は紛糾した。放映権を巡る土壇場の交渉決裂は、関係各所に多大な波紋を広げた。
表面化していたのはコンプライアンス上の懸念とされるが、内部では制作予算の膨張と放送枠の確保を巡り、ギリギリの攻防が続いていた。キー局にとって日曜夜のゴールデンタイムを枠売り・単発特別番組として提供するには、あまりにもリスクが大きすぎたのだ。結果としてテレビ局側が撤退を決断せざるを得ない状況へと追い込まれていった。