1990年代後半、製菓業界に激震が走った。ノーベル製菓が投入した「VC3000のど飴」のテレビCMである。天童よしみが十二単やド派手な衣装を身にまとい、圧倒的な声量で歌い上げるフレーズは、瞬く間に全国のお茶の間を席巻した。
当時、のど飴のCMといえば静かで落ち着いたトーンが主流だった。しかし、演歌で培った圧倒的な歌唱力を持つ天童よしみを起用し、ソウルフルかつインパクト抜群の楽曲を歌わせるという斬新なアイデアが炸裂。広告効果は絶大で、商品の認知度は爆発的に跳ね上がった。「なめたらあかん」は流行語となり、お茶の間の誰もが口ずさむ大ヒットCMとして歴史に刻まれたのである。