短文の会話劇形式で手軽に読めるチャットノベルは、スマホ世代の新しいコンテンツとして急速に市場を広げてきた。しかし、その手軽さの裏でモラルの欠如したユーザーによる権利侵害が日常化している。特に問題視されているのは、他者が長年かけて書き上げた小説の本文をそのままコピーし、あたかも自作であるかのように見せかけてアプリ上に連載する行為だ。
文章だけでなく、作品の顔となるサムネイル画像やカットイラストの無断使用も目立つ。無断転載を行っているアカウントの多くは「ネットで拾った」「みんなやっているから大丈夫だと思った」といった希薄な罪悪感しか持ち合わせておらず、コミュニティ全体での著作権教育の欠如が浮き彫りとなっている。