Q1:煮切る(アルコールを飛ばす)工程は絶対に必要ですか?鍋の中で直接混ぜるだけではダメですか?
A1:鍋の中で直接混ぜても召し上がることは可能ですが、仕上がりの味の深みが劇的に変わるため事前の煮切りを強く推奨します。加熱せずに直接合わせると、酒やみりんに含まれるアルコール臭が肉の繊細な風味をマスキングしてしまい、また砂糖の溶け残りが鍋底で焦げ付く原因になります。1〜2分加熱するだけで調味料同士が綺麗に乳化・融合します。
Q2:砂糖は上白糖以外に、三温糖やザラメ、黒糖を使っても美味しく作れますか?
A2:非常に美味しく仕上がります。むしろ老舗店では「ザラメ(中双糖)」や「白双糖」が愛用されています。ザラメはゆっくりと溶けていくため味に奥深いコクと上品な照りが生まれます。三温糖を使うとより香ばしいコクが増し、黒糖を使うと独特の野趣あふれる風味で豚すき焼きなどに抜群の相性となります。まずは自宅にある上白糖で作り、慣れてきたらザラメを試すのがおすすめです。
Q3:すき焼きを食べている途中で味が濃くなったり煮詰まったりした時は何を足せばいいですか?
A3:決してタレ(割り下)をそのまま足さないでください。煮詰まった鍋には「昆布出汁」または「水で1:1に割った日本酒」を少しずつ注いで薄めるのが正解です。水道水だけを足すとタレの旨味のバランスが一気に崩れて水っぽくなってしまいますが、出汁や酒を使うことで旨味のボディを保ったまま塩分濃度だけを適正値に戻すことができます。
Q4:「みりん風調味料」でも本みりんと同じ分量で作れますか?
A4:作れますが、味わいのバランスに注意が必要です。みりん風調味料はアルコール分が1%未満で水あめなどの糖類が主成分のため、煮切りの必要がありません。ただし、本みりんが持つ豊かな芳醇さやアミノ酸の旨味は控えめになるため、「酒の分量を大さじ1ほど増やし、砂糖の量をほんの少し控える」と、甘さがくどくならずバランスの良い仕上がりになります。