樹木から飛散するスギやヒノキの花粉と、草本類であるイネ科花粉の間には、対策を立てる上で決定的な違いが2つ存在します。それが「飛散距離」と「飛散時間帯」です。
スギ花粉は山林から風に乗って数十キロ〜数百キロ以上も離れた都市部まで広範囲に運ばれます。これに対し、草丈の低いイネ科植物の花粉は粒子が比較的重く、風に乗っても飛散距離は数百メートル圏内(主に数十メートル程度)にとどまります。つまり、発生源である雑草の群生地に近づかなければ、吸入リスクを劇的に抑えられます。
また、イネ花粉の飛散時間帯にも明確な特徴があります。スギ花粉が昼前後や日没前後に多く飛ぶのに対し、イネ科植物は早朝の日の出とともに開花し、午前中(特に6時〜10時頃)に花粉を放出する性質があります。さらに、天気が良く風がある日の昼過ぎから夕方にかけても地上近くで舞い上がりやすいため、朝の通勤・通学時間帯やジョギング時の警戒が欠かせません。