現場取材およびドライバーのコミュニティから寄せられるリアルな証言を精査すると、取り締まりの主戦場が幹線道路から「生活道路」へと劇的にシフトしている現実が浮かび上がります。
警察庁および各都道府県警が強力に推進しているゾーン30生活道路規制は、歩行者や通学路の安全を担保するため、区域内の道路最高速度を一律に時速30キロメートルへ抑制する施策です。現在では路面塗装やハンプ(凸状の路面段差)を組み合わせた「ゾーン30プラス」への発展が進んでおり、抜け道として利用するドライバーへの締め付けが強化されています。
これと連動して猛威を振るっているのが移動式オービス速度取り締まりです。従来の固定式オービスと異なり、警察官1〜2名で持ち運べる可搬式装置を歩道や路肩、通学路の脇にわずかなスペースで設置できます。「狭い生活道路だからネズミ捕りはやっていないだろう」という旧来の先入観は見事に打ち砕かれ、SNSやドライバー掲示板上でも「住宅街の曲がり角を抜けた直後に移動式オービスが置かれていた」「標識30キロの区間で45キロ走行して通知書が届いた」といった生々しい体験談が相次いでいます。