特に有名なのが、「働きたくない、ずっと遊んで暮らしたい」という読者からの直球すぎる質問への回答だ。普通の大人なら「社会を舐めるな」と説教するか、「自分の好きなことを見つけよう」と綺麗にまとめるだろう。
だが、空知は違った。「俺だって働きたくない。毎日ゴロゴロしてたい」と読者と同じ目線に立ってみせる。その上で、「だけど、何もせずに食う飯より、嫌な仕事を終えた後に飲むビールのほうが美味い。世界はそういう風にできている」と説いた。社会のシステムを否定せず、かといって美化もせず、ただ日常の小さな幸福の価値を教える。この圧倒的な説得力こそが、彼の真骨頂だ。