昭和40年代、テレビ画面の中を颯爽と走る車と、その背景に佇む美しいポプラの木に、日本中が憧れた。当時の若者たちにとって、美瑛の丘は自由と青春の象徴そのものだった。それから50年以上が経過した。当時を知る世代がリタイアし、ノスタルジーを求めて再びこの地を訪れる動きが活発化している。
同時に、SNSの普及がこのブームをさらに加速させた。インスタグラムやTikTokには、青空を背景にそびえ立つポプラの写真が溢れ返っている。世界中から「映え」を求めて旅人が集まる。だが、その人気が皮肉にも、木にとっての脅威となっているのだ。