大相撲の歴史を振り返ると、幾度もの角番を驚異的な勝負強さで乗り越え、大関の地位を守り続けた名力士が存在します。
歴代最多の角番記録を持つのは、元大関・千代大海の通算14回です。次いで元大関・魁皇の通算13回、元大関・栃東の通算9回と続きます。千代大海や魁皇は「角番の数が多い」と揶揄されることもありましたが、裏を返せばそれだけ長期間にわたって大関の座に君臨し続け、窮地に立たされるたびに勝ち越してきた強靭な精神力の持ち主であったことを証明しています。
特に魁皇は、通算13回の角番をすべて跳ね返して大関在位65場所(歴代1位タイ)という大記録を打ち立てました。満身創痍の状態で迎えた角番の土俵で、気迫あふれる相撲を見せて8勝目を掴み取る姿は、多くの相撲ファンの胸を熱くさせました。