ゲーム酔いのメカニズムは、乗り物酔いと本質的に同じだ。しかし、決定的な違いがある。それは「体は動いていないのに、視覚だけが猛スピードで移動している」という強烈な矛盾だ。
特にFPS(一人称視点)やTPS(三人称視点)のゲームでは、キャラクターの視点が上下左右に激しく揺れる。脳は「自分自身が動いている」と錯覚するが、筋肉や三半規管からは「座っている」という信号が送られる。この情報の不一致に脳の処理が追いつかなくなり、自律神経がパニックを起こす。結果として、冷や汗、吐き気、頭痛といった症状が現れるのだ。