なぜ今、このエリアが急激にロケーション撮影の聖地として浮上したのか。その背景には、都市開発の波を巧みにすり抜けて残った奇跡的な「生の質感」がある。天王寺の目と鼻の先に位置する大阪市天王寺区の寺田町周辺は、超高層ビルが立ち並ぶ近代的なエリアとは対照的に、どこか時が止まったかのような独自の風情を保持してきた。
西日本旅客鉄道(JR西日本)の大阪環状線に位置する寺田町駅を降り立つと、高架下の入り組んだ路地や歴史を感じさせる商店街が目の前に広がる。ロケーションハンターたちの証言によれば、CGやセットでは絶対に再現できない「生活の湿度」がここには充満しているという。2026年の現在、国内外の大型映像作品のロケ隊が極秘裏に撮影を重ねており、その現場が次々と解禁されつつあるのだ。