水族館の巨大水槽はなぜ割れない?アクリルの強度と日本の神技術

水族館の巨大水槽はなぜ割れない?アクリルの強度と日本の神技術

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水深が深くなるほど水圧はリニアに増大します。水深10メートルの水底では、1平方メートルあたり約10トンもの水圧が垂直にかかり続けます。この莫大な圧力に24時間365日耐え続けるため、水族館のアクリルパネルには驚くべき厚みが持たせられています。

代表的な例が、沖縄美ら海水族館のメイン水槽「黒潮の海」です。幅22.5メートル、高さ8.2メートルの大開口を支えるアクリルパネルの厚さは約603ミリメートル(約60センチ)にも及びます。重さはパネル単体だけで約135トンに達します。

これほど極厚のパネルは、最初から60センチの1枚板として工場で作られるわけではありません。一度に分厚いアクリルを重合重合させると内部に重合熱がこもり気泡や歪みが生じるため、通常は厚さ約4〜10センチ程度のアクリル板を何層にも重ね合わせ、特殊な接着技術で一体化させることで、驚異的な強度と透明度を両立させています。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。