一口に指紋認証といっても、端末によって採用されているセンサー技術は大きく異なります。それぞれの特性を理解することが、手汗トラブルを回避する第一歩です。
iPhoneのTouch IDや電源ボタン一体型Androidに多く採用されてきた静電容量式は、指先の凹凸が接触した際の微弱な静電容量の変化を検知します。水分は電気を通しやすいため、汗が付着すると全面が通電状態となり、指紋のパターン認識が著しく困難になる弱点があります。
一方、近年のAndroid端末に広く普及している画面内指紋認証には、光学式と超音波式の2種類が存在します。光学式はディスプレイ下から光を照射してカメラで指紋を撮影する仕組みですが、汗の水滴がレンズのような役割を果たして光を乱反射させ、認証失敗を招きやすい傾向が見られます。これに対し、静電容量式と超音波式指紋センサーの違いとして際立つのが耐水性です。超音波式は音波の跳ね返りを利用して指紋を立体的な3Dデータとして計測するため、多少の湿り気や手汗であれば難なく認証を突破できる強靭な耐性を持っています。