すもも(プラム)とあんず(アプリコット)は、いずれも同じバラ科スモモ属に属する近縁種です。そのため、樹木の立ち姿や春に咲く白やピンクの花の形、そして可憐な丸い果実の造形が酷似しています。
しかし、学名を紐解くとそのアイデンティティの違いは明白です。すももはスモモ(Prunus salicina)と呼ばれ、主に日本や中国を中心とした東アジア原産の品種がベースとなっています。一方、あんずはアンズ(Prunus armeniaca)という学名を持ち、中央アジアから中国中西部にかけてを起源とします。現代の青果・フルーツ産業においては、この遺伝的なルーツの違いが果肉の質感や水分の含有量、さらには香りの成分構成に直接反映されています。