こうした懸念に対して、住設メーカー側も手をこまねいていたわけではない。業界大手のTOTO株式会社は、表面の凹凸をナノレベルで滑らかにする独自の防汚技術「セフィオンテクト」や、除菌効果のある「きれい除菌水」を導入。汚れそのものを付きにくくし、ゴシゴシと力任せに擦る清掃作業そのものを不要にするアプローチを強めている。
これに伴い、日用品・家庭用品産業の製品開発ラインも劇的なシフトを見せる。毛先の硬いブラシで便器表面のコーティングを傷つけてしまう旧来の掃除方法から、傷をつけずに汚れだけをかき出すシリコン素材や流せるタイプへの切り替えが、市場全体で標準化しつつある。