本場のタイ料理や本物志向のエスニック料理を再現するうえで、パクチーの茎と根は絶対に欠かせない。タイの伝統的な調理法では、茎や根をニンニクやクロショウジョウ、唐辛子とともにクロック(石臼)で叩き潰し、ペースト状にしてスープや炒め物のベースに使うのが常識だ。
例えば、甘辛いひき肉とハーブの風風味食欲をそそるガパオライス。葉だけを最後に散らすのではなく、細かく刻んだ茎を肉と一緒に炒め合わせることで、噛むたびにジュワッと爽やかな香りが弾ける奥深い味わいに仕上がる。茎の加熱に強く油と馴染みやすい性質が、料理全体の風味を一段上のレベルへと引き上げるのだ。