獅子舞の起源は古代インドに遡り、中国を経て飛鳥時代から奈良時代にかけて日本へ伝来したとされています。当時から獅子は「霊獣」として崇められ、飢饉や疫病などの災いを追い払う力を持つと信じられていました。
日本全国の神社や地域に定着する中で、室町時代から江戸時代にかけて伊勢大神楽などが各地を巡行し、庶民の悪魔祓いを行う芸能として発展。その中で定着したのが「頭を噛む」という独特の所作です。
獅子が頭を噛む動作には、「人の頭に宿る邪気や厄を獅子が噛み砕いて食べてくれる」という意味があります。古来、人間の魂や気は頭部に宿ると考えられていたため、最も神聖で隙ができやすい頭を直接噛んでもらうことで、悪霊退散と強力な清めの儀式が成立する仕組みです。