天然醸造の醤油を取り扱う上で、ネット上で散見される誤った情報や見落とされがちなポイントについて解説します。
誤解①:「醤油は塩分が高いから常温で何ヶ月も放置して良い」
これは最も多い盲点です。保存料を極力抑えた天然醸造の本醸造醤油は、開栓後に空気中の酸素と触れることで酸化が進みます。酸化した醤油は色が黒ずみ、せっかくの繊細な香気成分が失われてしまいます。開栓後は必ず冷暗所または冷蔵庫(10℃以下)で保管し、1〜2ヶ月を目安に使い切ることが本来の風味を味わう鉄則です。
誤解②:「うすくち醤油はこいくち醤油より塩分が低い」
色が薄いことから減塩だと誤解されがちですが、実際は逆です。うすくち醤油は発酵・熟成を抑えて色を淡く仕上げるために、こいくち醤油よりも約2%ほど食塩濃度が高めに調整されています。料理に使う際は、この塩分特性を理解して投入量をコントロールすることが味付けを失敗させない鍵となります。