世界最高峰のイタリア・セリエAで名実ともにスーパースターとしての地位を確立した石川祐希。コート上でのキャプテンシー、局面を一変させる勝負強さは円熟の極みに達している。後衛からのパイプ攻撃における打点の高さ、相手ブロッカーの指先を冷酷に狙い撃つテクニックは、対戦相手にとって悪夢以外の何物でもない。チームが苦しい時間帯に必ずボールを呼び込み、確実にサイドアウトをもぎ取る姿は、まさに絶対的エースの風格だ。
一方、攻守両面で異次元の進化を続けるのが髙橋藍だ。世界トップクラスと評される驚異的なパスコントロールとフロアディフェンスは、チームに圧倒的な安定感をもたらす。それだけに留まらず、バックアタックのスピード、ブロックを吸い込ませるリバウンド技術、さらにはセッター顔負けのトスワークまで、そのプレーの幅広さはもはや既存のアウトサイドヒッターの概念を完全に覆した。石川と髙橋という、世界トップレベルの総合力を持つ2人がコートの前後に並び立つプレッシャーは、相手チームのサーブ戦略を根底から狂わせている。