日本の映像制作における最大のゲームチェンジャーは、NetflixやAmazon Prime Videoといったグローバル配信プラットフォームの本格参入だ。莫大な製作費を投じた大作『今際の国のアリス』以降、映像のスケール感とディテールへの要求は世界基準へと引き上げられた。
数千人規模のエキストラや特殊なロケーションを必要とする配信ドラマの現場において、八王子の持つキャパシティは遺憾なく発揮されている。廃工場跡や広大な敷地を利用したセット設営、退廃的な世界観を構築するための拠点として、海外バイヤーを唸らせる映像がこの街から次々と生み出されている。世界190カ国以上に同時配信されるコンテンツのエンドロールに八王子の名が刻まれることは、もはや珍しい光景ではない。