サウンド面での挑戦も凄まじい。今回のトラックメイクには、ロンドンと東京の最先端のクリエイターが関わっていると噂される。極限まで削ぎ落とされた低音と、耳元で囁くような立体音響技術(空間オーディオ)の導入。ヘッドホンで聴くと、まるで二人が脳内で直接歌っているかのような錯覚に陥る。
これはもはや、従来の「歌謡曲」の延長線上にはない。欧米のインディー・R&Bやエレクトロニカの文脈を消化しつつ、日本語の響きを最大限に活かした、まったく新しいグローバル・ポップスだ。言葉の意味が分からなくとも、音の響きだけで鳥肌が立つ。そんなフィジカルな初期衝動がここにはある。