硬貨を引き出そうとする際、最も注意すべき盲点が「端末の設置場所」だ。すべてのATMが同じ機能を持っているわけではない。
駅・商業施設設置ATMやファミリーマート等のコンビニに置かれた小型端末は、基本的に紙幣専用機として設計されている。硬貨の預け入れはもちろん、硬貨を伴う引き出し機能自体が物理的にオミットされているケースがほとんどだ。急ぎで小銭が必要になり、最寄りの商業施設へ駆け込んでも、千円単位の紙幣しか出金できず途方に暮れる利用者は少なくない。
硬貨に対応しているのは、原則として郵便局やゆうちょ銀行の有人店舗内に設置された大型ATMに限られる。さらに、これらの端末でも硬貨の取り扱いが可能な時間帯は平日の特定時間(主に朝7時から夕方18時まで)に限定されており、土日祝日や夜間は硬貨の出金機能が自動的に停止する。場所と時間の二重の制約を把握しておくことが無駄足を防ぐ第一歩となる。