多くの有名アスリートが億単位の費用をかけた豪華絢爛な結婚披露宴をテレビ生中継する時代にあって、彼の選択は真逆だった。過剰な演出も、スポンサーへの忖度も一切なし。
「彼女をメディアの過熱取材から守りたい」。その一心だったという。スポットライトを浴び続ける過酷さを誰よりも知る彼だからこそ、愛する人をその火の粉から遠ざけたかったのだ。参列したごくわずかな関係者が口を揃えるのは、心の通い合った温かな空気感。「見せるための式」ではなく、「感謝を伝えるための式」。その飾らないスタイルこそ、石川遼という人間の本質を表していた。