大ヒットエンターテインメントシリーズ『コンフィデンスマンJP』でのボクちゃん役は、お茶の間に広く親しまれた彼の代表作の一つだ。軽快なテンポと華やかな騙し合いの中で見せる情けないほどにまっすぐなキャラクターは、作品の清涼剤として不可欠な存在であった。
だが、その華やかな表舞台のキャリアがあったからこそ、現在の独立独歩のスタイルとのコントラストが一層際立つ。大作娯楽映画で見せたコミカルで愛すべき表情と、単館系映画で見せる陰影に満ちたダークな佇まい。この振れ幅の大きさこそが、彼という俳優が持つ底知れぬ魅力であり、作品ごとに全く異なる表情を見せる原動力となっている。