砂利敷きの庭を美しい人工芝ガーデンへと生まれ変わらせるには、適切な下地作りが全工程の8割の成否を握ります。既存の砂利を撤去できる場合、および砂利を残したまま施工する場合のそれぞれにおける、人工芝下地作りの注意点を体系化しました。
砂利を撤去せずに下地を作る場合、2026年最新の施工トレンドとして定着しているのが「砂による目詰め工法」と「特殊緩衝シートの導入」です。以下のステップに沿って精密に施工を進めます。
ステップ1:表層砂利の減量とすき間埋め
厚みが5cm以上ある砂利層は、そのままでは流動を防げません。スコップを用いて砂利の厚みを2〜3cm程度まで減らします。その後、川砂による整地と転圧を行います。粒子が細かく締め固まりやすい川砂(または目土)を砂利の上に大量に散布し、デッキブラシやトンボを使って砂利同士の隙間へ完全に充填させます。隙間が埋まったら、散水しながら足踏みや転圧プレートで入念に押し固めます。
ステップ2:下地用透水クッションシートの導入
転圧した砂利層の上に、厚さ5mm〜10mm程度の下地用透水クッションシート(または高密度発泡アンダーパッド)を敷き詰めます。このシートは砂利のゴツゴツ感を遮断する緩衝層として機能し、歩行時の衝撃を吸収すると同時に、砂利の角が人工芝を突き破るのを防ぎます。もちろん透水性を備えているため、雨水の滞留を起こしません。
ステップ3:防草シート敷設手順の厳守
クッションシートの上、あるいは整地した地盤の上に防草シートを隙間なく敷設します。防草シート敷設手順で最も重要なのは、シート同士のジョイント(重ね代)を10cm以上確保することです。重ね目が不十分だと、隙間から雑草が這い出します。専用の粘着テープで継ぎ目を密閉し、端部は建物の基礎や縁石にぴったりと沿わせて立ち上げます。
ステップ4:人工芝の割り付けとピン留め
人工芝の毛足(芝目)の向きをすべて同一方向に揃えて仮置きします。一般的に、リビングから眺めたときに最も美しく見えるよう、室内側に向かって毛先が倒れる向きに配置するのが鉄則です。人工芝同士の継ぎ目は2〜3mm程度の隙間を意識して合わせると、毛が自然に交差してつなぎ目が目立たなくなります。
最後の仕上げとなる固定用U字ピンの打ち込み間隔は、外周部が50cm間隔、中央の継ぎ目部分は30〜50cm間隔が標準です。下地の砂利に当たってピンが曲がってしまう場合は、無理に叩き込まず、角度を斜め45度に変えるか、打ち込み位置を数センチずらします。打ち込み時はパイルを巻き込まないよう指でかき分け、ピンの頭が見えないよう毛足で隠します。