温泉好きを唸らせるのが、開放感にあふれた大浴場と露天風呂のクオリティだ。銀山温泉特有のほんのりとした硫黄の香りを漂わせる自家源泉は、肌あたりが柔らかく、体の芯までじんわりと熱を届けてくれる。
特筆すべきは、露天エリアに備えられた名物の「寝湯」である。浅めに張られた湯に身体を横たえ、首元を枕木にあずけると、視界いっぱいに広がるのはどこまでも続く空と仙峡の木々。心地よいせせらぎの音と澄み切った外気が火照った体を優しく冷まし、いつまでも浸かっていたくなるような浮遊感に包まれる。夜には満天の星が頭上に広がり、冬には舞い散る粉雪を眺めながらの雪見風呂という極上の時間が訪れる。