二の腕の発汗作用を狙い、トレーニングウェアの内側にラップを巻き、サウナスーツの代用として活用するケースも見受けられます。市販のサウナスーツが高価なため、安価な日用品で代用しようとする発想ですが、これは極めて危険な行為です。
市販のサウナスーツは発汗を促しながらも適度な空気の層を保持し、身体の動きや安全性を考慮した設計がなされています。一方で、伸縮性のない食品用ラップを筋肉に密着させると、血管やリンパ管を過度に圧迫し、血行不良を誘発します。
さらに深刻なのが脱水症状の危険性です。広範囲にラップを巻いて有酸素運動を行うと、汗が蒸発して気化熱で体温を下げるという本来の体温調節機能が完全に麻痺します。体温が異常上昇して熱中症に陥るリスクや、気づかないうちに体内の電解質バランスが崩れ、めまいや痙攣を引き起こすケースが報告されています。