サンリオを代表するトップキャラクターたちには、時代背景に裏打ちされた意外な開発の経緯や、緻密に作り込まれた公式設定が存在します。
ハローキティ:名もなき「白い子猫」から世界的アイコンへ
1974年に生み出されたハローキティは、最初からメインキャラクターとして大々的に企画されたわけではありませんでした。当時、ビニール製のがま口財布(プチパース)のワンポイント柄として描かれたのが始まりです。発売当初は固有の名前すらなく、単に「すわりポーズの白い子猫」と呼ばれていました。
その後、イギリス文化が流行していた当時の日本の世相を反映し、ロンドン郊外生まれというバックボーンが確立。「身長はりんご5個分、体重はりんご3個分」というアイコニックな公式プロフィールとともに、世界中へ羽ばたくこととなりました。
マイメロディとクロミ:童話の主人公とライバル関係の真実
1975年に誕生したマイメロディは、童話『赤ずきん』をモチーフにした「Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)」という企画名でスタートしました。素直で心優しい性格のマイメロディに対し、2005年にアニメ発で誕生したのがクロミです。
クロミは単なる「悪役」ではなく、乱暴に見えて実は乙女チック、恋愛小説が大好きというギャップ設定が練り込まれていました。この人間味あふれる多面的なキャラクター性がZ世代を中心に熱狂的な支持を集め、今やマイメロディと並ぶ独立したグローバル人気キャラクターへと成長を遂げています。